嗚呼、無情

ふわふわとした夢を見ているようだった。私のとても大切な人が、私を愛してくれて剰え身請けしてくださるなんて。この世の祝福を、一身に受けた気すらした。

ふわふわと、地面が揺れる。夢見心地もここまで来ると変な気分だ。

不意に、視界が揺れた。

気付いた時には、床の中だった。

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