2024-02-29

暁にお前殺して骨を喰む

告げる

差し出された音様の手は大きくて硬くて、少し乾燥していた。往来で、私のような女と手...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

夢見た人は

まだ幾度も無い音様との約束は、二回とも音様の予定に合わせていた。音様は忙しい士官...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

その先には

温もりに包まれて、水を揺蕩うように私はそこにいた。全身からありとあらゆる余分な力...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

似た者同士

音様と別れて店に帰ってから、貰った紅は誰にも分からないように隠した。そうするべき...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

安寧

「音様……?」「っ、な、なんだ?」「私の顔に、何かついていますか?」あんまり音様...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

柔らかく温かい綿のように

音様に惹かれている私がいると、私は気付いていた。優しくて、私を普通の娘のように扱...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

保護中: 仄暗く激烈な情念

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暁にお前殺して骨を喰む

君を護れと星月夜

私が連れて来られたのは大通りに面する小間物屋であった。店の前で私を振り返った音様...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

美しい人

一晩を、朝までをこれ程長く感じたのは初めてかもしれない。娼妓として、客の相手をし...…【続きを読む】
暁にお前殺して骨を喰む

漫ろ気

音様と別れて店に帰ってもまだ、私の感情はふわふわと宙に浮いたように軽やかに上下し...…【続きを読む】