2024-05-13

いつかあなたと餞を

指先から零れ落ちる

軍の学校に行くと言い出した藤次郎を、俺も両親も、ですらも止める事は出来なかった。...…【続きを読む】
いつかあなたと餞を

引き金

季節は巡り、冬が春になり、夏になり、秋を越してまた冬になった。何度も何度も同じ事...…【続きを読む】
いつかあなたと餞を

その幸せを願うなら

秋の風が少しずつ冷たくなってくる。少しずつ、冬の世界がやってくる。冬は嫌いだった...…【続きを読む】
いつかあなたと餞を

とても幸せだった

「トージロー、あーそーぼー」朝の仕事が一段落して、部屋に篭って何をするでも無くぼ...…【続きを読む】
いつかあなたと餞を

贖罪

は藤次郎の大切な奴だから絶対に幸せにすると決めたんだ。それが藤次郎を殺した俺の贖...…【続きを読む】
それは暗い暗い夜のこと

独りにはしない

は暫く俺の家で療養した。俺の父も母も何処かの段階で俺の彼女に対する想いを知ってい...…【続きを読む】
また会う日まで

02

包帯を巻く音だけが、しゅるしゅると空間に溶け込む。浮かない顔のを、ヴァシリは横目...…【続きを読む】
また会う日まで

01

強い衝撃に一瞬息が詰まった。己の身体を庇うように尾形が守ってくれたけれど、それで...…【続きを読む】