2024-05-21

午前零時、君は忘れた頃かしら

午前零時、君は忘れた頃かしら

寝台の中、そっと目蓋を押し上げて時計を見た。午後十一時五十五分。日付が変わるまで...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

約束を交わした、また逢おうよ

朝起きて、鏡を見るのがここ最近の日課だった。別に何度見たっていつもの、変わり映え...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

手を繋いで行く道、何処へ続く

どきどきと逸る心臓を抑えて隣を歩くその人を盗み見た。歩く姿も軍人さんらしく姿勢が...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

騒めく感情、彼の人に届けよと

夜、布団に入って今日一日にあった事を思い出すのが私の日課だった。でも、今夜は何と...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

その既視感を、確かに感じたの

からからから、軽い音が部屋に鳴り響く。色取り取りの結紐が組み合わされて一つの組紐...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

きっと君に似合うと知っている

翌日も、音之進さんは生真面目な顔をして玄関に立っていた。しかし今までと違っていた...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

初めて逢った、気がしないのは

次の日、私は昨日と同じように早く起きて着替え、化粧をして音之進さんの事を待った。...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

その悲しげな顔を、前にも見た

はっ、と目が覚めた。何だろう。とても長い夢を見ていた気がするのに、その片鱗は何も...…【続きを読む】
午前零時、君は忘れた頃かしら

たとえ君が僕を嫌いになっても

約束をしよう、何度でも。たとえ何があったって、私はお前を慕い続けるだろう。お前と...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

たった一つの祝福を

美しい花嫁衣裳、白粉の匂いは嗅ぎ慣れなくて少し緊張してしまう。鏡を覗けば見返す顔...…【続きを読む】