PVの時からもうフベルトさんしか見えてない。登場人物みんな好きだけどやっぱりフベルトさんが好き。もう速水さんの声だけで二度見した。
フベルトさんの弟子っぽい立ち位置いきたい。ヨレンタさんみたいな立ち位置だけど、学術機関には入れず女としての役割しか与えられない名家のはみ出し者夢主。10代後半から20代のかなり前半寄り。私的には10代後半説を推す。夢主の家は学者の家系だけど知は男性だけが独占するものと思われている。
夢主はいつも隠れて書庫の本を読んでるけど、ある日フベルトさんが夢主家の書庫の本を借りに来たとかで知り合う。
フベルトさんの探している本の場所をすぐに答える夢主。夢主は書庫の本は全て読んでいて場所も全て把握している。内容もおおよそ記憶しているのでフベルトさんが探している本の関連蔵書を幾つかピックアップしてあげる。
何回か蔵書目的で通っているうちに顔見知りくらいにはなる。地動説の研究について何か言われた訳ではないけど、探している本の内容から異端研究だなとは察する夢主。ある日暗号文を手渡す。(シーザー暗号とかなんでもいいけど。もしかしたら自作かも)
『ギリシア人の義務により訴追せよ』
解読した結果そんな感じのことが書いてある。古代ギリシアで地動説を唱えたアリスタルコスがクレアンテスに言われた言葉らしいよ!
暗号を渡した後も何食わぬ顔でまた書庫を訪れるフベルトさんに研究について聞こうかどうか迷うけど勇気が出ない夢主。もしかしたら解読できてない?とか失礼な事思いながらフベルトさんも何も言わないから夢主はモヤモヤしてしまう。それでまた暗号で聞いてしまう。
『ここにユダがいるわ』
これで何も言って来なかったらもう放っとこう、と思ってたけど暗号文を一瞥したフベルトさんが
「私にはそれがペトロに見える」
とか言ってくるんでええ、みたいな。上手く言葉にできないので一旦研究のことは胸にしまっておきつつ、夢主は少しずつ暗号文で自己開示をするようになる。女で学問をしたいと思っても無駄だと言われることとか。フベルトさんも暗号で応えてくれる。
でもある日夢主に縁談が来て父親権限でもう決定してしまう。相手は保守的な貴族とかで絶対学問とかやらせてもらえない。
初めて言葉でそれを打ち明けた時、フベルトさんは表情をほとんど変えないけど、「それは、とても残念なことだ」とか言ってくれる。
「物事が、複雑になる事は美しくない。……ここにいる時の君の眼を、その光を、とても美しいと思っていた」
初めて視線が絡んで、あまりの視線の強さについ目を逸らしてしまう夢主の眦から頬にかけて、触れるか触れないかの感じでなぞられる。堪らず書庫から逃げ出した夢主の姿を見ていた影が。夢主父。
実は夢主父も何となく異端研究について勘付いていて証拠集めをしてた。で、夢主にもそれとなくフベルトさんが読んでた本のタイトルとか聞いてる。勿論夢主は適当に誤魔化してるんだけど。で、証拠としては完全ではないけど、「ウチの娘が誑かされそう!」って騒いで貴族権力でフベルトさんを引っ張るように審問官たちを動かす。ノヴァクさんとかはクソめんどくせーって思ってるな。
結局夢主はフベルトさんが投獄されてる間に結婚してしまって籠の鳥状態。夫は保守的で敬虔な信仰者。毎日起伏のない生活を送っている。フベルトさんのことも聞いてはいるが家から出してもらえない。唯一教会に行く日だけは外出を許されている。
夢主自身は背信とかは考えていないけれども、フベルトさんの件以来信仰に確信が持てなくなっている。礼拝の後、一人で神に祈りたいと礼拝堂に残る夢主から少し離れた席に嘘改心のポーズで祈りに来てみたフベルトさんが座る。
何か言う訳でもする訳でもなく、ただ、以前のように同じ空間で同じ空気を吸う。夢主はフベルトさんに気が付かなかったけど、帰ろうと思って席を立とうとした時にマーガレット一本と暗号文が添えてある。
『我がグラーニア』
とか書かれてたら私がドキドキするけどまあそんな事はないと思う。せいぜい
『美しい世界を君に』
かな。夢主に美しい世界を見せるという目的もあって研究に没頭しちゃうフベルトさんはアリ寄りのアリ。勿論一番は真理のためだけど。
夢主は何のことか分からないけど暗号文があるからフベルトさん?ってなる。でもいない。嘘改心のポーズのための礼拝だからすぐ帰る。反対に夢主は教会に行けば会えるのかな……?ってなって前より真面目に教会に通うようになる。
そういうすれ違いをずっとやって、一生一部から進まないでほしい。二代目の三人も好きだけど、フベルトさんが、好きなんだよ。
えっくすでも書いたけど、尋問の時全く何も喋らないフベルトさんは真理でも研究でもなく夢主のことを考えながら拷問に耐えてほしい。最初は真理や研究のことを考えてたけど、尋問が苛烈になっていくにつれて夢主のことばかり考えるようになっていく的な。
はー、好き……