灼灼其華

灼灼其華

祝呪

明け方、のいる部屋の方からけんけんと嫌な音の咳が何度も聞こえた。雨が降ったせいか...…【続きを読む】
灼灼其華

幼き日々

ばらばらと雨が降るのが煩わしい。まだ気温がそれ程上がり切っていない事もあり、やや...…【続きを読む】
灼灼其華

狭間の迷い子

「の。君はどれ程の戦力になれる?」私の唐突な質問に、少尉は一度瞬きをしてそれから...…【続きを読む】
灼灼其華

遠く去り行く

が、消えた。失踪したのだ。尾形と二階堂もだ。帰還した二階堂一等卒の話では、「尾形...…【続きを読む】
灼灼其華

友なるもの

新しく仲間に加わった二人はとても奇妙で近寄り難い存在だった。尾形の方は単純に雰囲...…【続きを読む】
灼灼其華

面影を殺す

第七師団を造反したと宣う尾形百之助の先導により、我々は寂れた宿場に誘われた。日泥...…【続きを読む】
灼灼其華番外編

アンハッピーグッドエンド

尾形落ちの後、弟が生まれたら柔らかく滑らかな髪は男のように短い。白く形の良い手は...…【続きを読む】
灼灼其華番外編

火鼠の皮衣

番外編「蓬莱の玉の枝」の夢主側の話私に縁談が来た、そうだ。父は何処か困っているよ...…【続きを読む】
灼灼其華番外編

蓬莱の玉の枝

に、縁談が来た。そう聞いた時何故だろう。地面ががらがらと崩れてしまうような、そん...…【続きを読む】
灼灼其華

想い出は業火に灼かれた

その人と出会ったのは父がきっかけだった。徳川の世から武の道で名を立てた家は軍人に...…【続きを読む】