たった一つの祝福を

たった一つの祝福を

たった一つの祝福を

美しい花嫁衣裳、白粉の匂いは嗅ぎ慣れなくて少し緊張してしまう。鏡を覗けば見返す顔...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

楽園は近く、そして遠い

そしてまた幾らかの時間が経った。その間に私はまた体調を崩して床に就いた。その病か...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

君、死に給えと願うばかり

それから幾らか年が過ぎて、私たちは大人になった。私は相変わらず病を負いながら何の...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

それは証にも似た

久し振りに、床から起き上がった私は束の間の外の風を浴びて、幾分か快い気持ちで家の...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

割れた鏡面

私と姉さんはとてもよく似ている。外見だけでなく、好きな物嫌いな物得意な事不得意な...…【続きを読む】
たった一つの祝福を

十まで生きぬと誰が言った

幼い頃から病弱で、医者は十まで生きぬと言った。それは私に課された宿命であり呪い。...…【続きを読む】